富山県の新年度予算案で私たちの暮らしがどう変わるのかを考えるシリーズは、デジタル情報技術の革新で日々の生活をよりよくするDX=デジタルトランスフォーメーションについてです。
ロボットやインターネットなどの技術を活用して省力化や品質の向上を目指す「スマート農業」は、担い手の不足や高齢化が深刻な農業分野で、活用が期待されています。
このように、さまざまな課題を高度な情報通信技術を使って解決しようとするのが、DX=デジタルトランスフォーメーションです。トランスフォーメーションとは変化や変革のこと。新年度、県はこのDXに力を入れます。
新田知事
「先進国の中でも日本は遅れている。その中でも最先端とはいえない富山県ですからこのDXを進めなければいけないというのは大切なことには違いないわけです。デジタル武装されても田園風景、田園都市という富山は残さないといけない、それもそれぞれであってはだめ、うまく融合した地域、これが富山県が目指す方向ではないかと思う」
新年度予算案ではスマート農業の推進に1800万円あまり、山あいの地域でドローンを使って配送する物流の実証実験に800万円、5Gや「バーチャルリアリティ」を組み合わせた新しい旅行スタイルの実証に9700万円あまりなど、さまざまな分野で計上しています。
そして、DXを担う「人づくり」も不可欠です。
富山県立大学 下山勲学長
「就職してその会社でDXという軸で活躍できる人を提供したいというのが1つ大きなポイントです」
DXを担う人材の育成と研究を強化する、仮称・DX教育研究センターを富山県立大学に16億6900万円をかけて整備します。
センターには外部と高速で大容量のデータがやりとりできる通信環境を備えます。また、人間の視覚や触覚など感覚や動きを、離れたロボットに伝える装置など最新鋭の設備を導入します。
「壁がほとんどないようなオープンなスペースとして設計を進めています。でその心というのは、ちょっと隣を見たら何を研究しているのかなどんなプロジェクトをしているのかなみたいなことがわかるような」
センターは来年4月の利用開始を予定し、これに合わせて学生の定員も増やします。また地元企業にも開放し共同研究を行う計画もあります。
「いろいろな分野の人と協同してデータの利活用あるいは新しい
ビジネスがつくれていくあるいは自分がベンチャーを作ってやろうという気概を持っていく。そういった人材ができたらいいなと」
また、富山大学とも協力しデータの活用や教育を推進する事業に2300万円をあてます。
そして、県の仕事もDXを目指します。各種手続きのオンライン化を進める事業に700万円あまりを計上したほか、これまで県内市町村が個別に運用していた電子入札システムを県と共同に使えるものに更新します。

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