NASA探査機が小惑星ベンヌとの接触に成功、岩石サンプルを採取

NASAの探査機「オサイリス・レックス」は10月20日、ミッションの最大の目的である小惑星「ベンヌ」表面のサンプル採取作業を実施した。探査機は現在、ベンヌから安全な距離までを離れており、十分な量のサンプルを採取できたかどうかを調べることになっている。

東部時間の10月20日午後6時8分、米航空宇宙局(NASA)の探査機「オサイリス・レックス(OSIRIS-REx)」は、地球から約3億2000万キロメートル離れた小惑星「ベンヌ(Bennu)」の表面への4時間半の降下作業を終えた。同探査機は目的地点に到達すると、ゴツゴツした小石やちりを回収するために地表に短時間接触してから無事に飛び立った。サンプル採取に成功したかどうかが判明するまでには、もうしばらく時間がかかる。

ベンヌのような小惑星は、太陽系で最古の天体に属する。最終的に地球などの惑星を形成したのと同じ物質(有機物や含水鉱物など)が、ぎっしり詰まったタイムカプセルなのだ。そのような小惑星を詳細に調査すれば、生物の居住に適した世界が形成された過程について新たな知見が得られる可能性がある。

しかし、ベンヌのような天体の起源や進化について本当に理解するには、地球の研究所で調査する必要がある。オサイリス・レックスの主な目標は常に、研究者が詳しく調べられるようにベンヌのサンプルを持ち帰ることだった。

オサイリス・レックスは、縦約16mの「ナイチンゲール(Nightingale)」という地点にタッチダウンし、目標ポイントとの誤差はほぼ1m以内だった。サンプル採取は、「タッチ・アンド・ゴー」をするポゴスティックのような手法で実施した。長さ約3.3m・幅約0.3mのアームを地表に伸ばして約6秒間接触し、その間に窒素ガスを噴射して小さな岩やちりを舞い上げ、アーム先端の回収チャンバーに採取した。採取作業のほとんどは最初の3秒間で実行された。アームの先端自体が地表に潜り込んで岩石を破砕したように見えるが、これは採取量を増やすのに役立ったと思われる。探査機はその後、ベンヌから安全な距離まで退避した。

MITテクノロジーレビュー
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